都市部の郵便局は集約すべきだと語る自民党の柘植芳文参院議員(79)。だが、柘植氏がかつて会長を務めた全国郵便局長会こそ、局数を減らしたくても減らせない要因ではないのか。インタビューの後編では、局長会の施策や組織風土についても疑問をぶつけた。
――郵政民営化法の改正案を国会に出すのは、選挙目当てだとの批判があります。
「それは、ゼロといったらウソになる。ただ、局長会の要請を受けて(法改正に)取り組んでいるというのは誤解だ。局長会の意見は聞いたが、見直しは議連が自ら取り組んできたものだ。政治的な思惑は後からついてくる。それを目的として始めたわけではない」
会員数が減れば組織は縮小
――郵便局数の維持が目的と化していませんか。
「それは違う。都市部では減…