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西日本短大付―山梨学院 一回裏山梨学院1死二塁、菰田は左前適時打を放つ=小玉重隆撮影
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(24日、第97回選抜高校野球大会2回戦 西日本短大付11―5山梨学院)

 自己最速の152キロ。直球にスタンドがどよめいた。

 6点を追う五回、山梨学院(山梨)の菰田陽生(はるき)投手(2年)が4番手で登板。初の甲子園のマウンドで、七回までの3イニングをすべて三者凡退に抑えた。大会前、最速は146キロだった。「甲子園で150キロを出す」との目標を早々に達成した。

 194センチ、98キロ。冬場の筋トレで3キロ増量した。入学時と比べ、球速は約10キロ増した。試合後には「高校3年で160キロを出すという目標で頑張る」と語った。

 身につけたパワーは打席でも発揮された。一回には左前適時打、七回には中犠飛を放ち、この試合でチームトップの2打点を挙げた。目指す選手像は投打の二刀流、大リーグ・ドジャースで活躍する大谷翔平選手だ。

 「甲子園には、どこの球場にもない雰囲気がある。もう一回、ここに来たい」。先発でマウンドに立つ夢を抱き、夏に照準を合わせた。

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