中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)について、中国が10日に「自然保護区」を設定すると主張したことに対し、ルビオ米国務長官は12日、「同盟国フィリピンとともに、不安定化を招く中国の計画を拒否する」との声明を発表した。
スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあるが、中国が実効支配している。ルビオ氏は中国の主張について「隣国を犠牲にして全面的に南シナ海の領土・海洋権益の主張を推し進めようとするものであり、中国によるさらなる威圧的な試みだ」と批判した。