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ホワイトハウスに到着し、バイデン大統領(中央右)、妻のジルさん(右端)の出迎えを受けた後、写真撮影に臨む岸田文雄首相(中央左)と妻の裕子さん(左端)=2024年4月9日午後6時7分、米ワシントン、岩下毅撮影
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 10日に開かれる日米首脳会談で、米国は、有事に備えた指揮統制のあり方などを念頭に、在日米軍の態勢の変更を打ち出す。在日米軍司令部の機能を強め、自衛隊との間で指揮統制の連携強化を図る。

 首脳会談に先立ち、米政権高官が記者団に「我々は初めて、日本における兵力の構造を変える」と明言した。別の米政権高官は「日本における米軍の指揮統制など、日米同盟の態勢を近代化する取り組みを発表する」と語った。自衛隊は2024年度内に、一元的に部隊を運用する「統合作戦司令部」を新設する。これに合わせ米国内でも、日本と指揮統制の連携を強化するため、在日米軍司令部の態勢の見直しを求める声が上がっていた。

 高官の一人は、在日米軍の態勢の変更について、1960年の日米安保条約の改定以来の「日米同盟の最大の変化の一つになる」と強調した。具体的な態勢の検討には、今後数カ月かかるとの見通しも示した。日米外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)で協議するよう、指示が出されるという。

 日米の防衛装備品の共同生産…

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