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上空から見た米国防総省=ロイター

 米政治専門サイトのポリティコは1日、米国がウクライナに送るはずだった防空ミサイルなどについて、米軍の在庫不足への懸念から供給を一時的に停止していると報じた。ロシアがドローン(無人機)やミサイルでの攻撃を強める中、ウクライナの防空能力に深刻な影響が出るおそれがある。

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 ホワイトハウスのケリー副報道官は報道を認め「国防総省が世界各国への軍事支援と援助を見直した結果、米国の利益を最優先するため」の決定だったと話しているという。

 ポリティコによると、コルビー国防次官(政策担当)が主導して、米軍の備蓄の点検を進めた結果、砲弾や防空ミサイル、精密兵器の減少に懸念が浮上した。コルビー氏は、ウクライナ支援を含む欧州の防衛よりも中国の抑止を優先すべきだという持論で知られる。

 今年1月に発足した第2次ト…

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