オーストラリアのマールズ副首相兼国防相=2025年6月5日、ジャカルタ、リズキ・アクバル・ハサン撮影

 米英豪の安全保障協力の枠組み「AUKUS(オーカス)」を、米国側が再検討していることが11日に明らかになった。オーストラリアは2030年代に、この枠組みを活用して米国から攻撃型原子力潜水艦を購入する予定で、仮に計画が頓挫すれば、豪州の安全保障政策に影響を及ぼす可能性がある。

  • 【豪州安保】米国の防衛費増額要求に豪首相「我々で決める」 国内では増額提言も

 豪州の公共放送ABCによると、マールズ副首相兼国防相は米のオーカス見直しを「以前から(可能性を)認識していた。新政権が取るべき措置だろう」と冷静な認識を示した上で、原潜購入について「実現すると確信している」と述べたという。

 オーカスはバイデン前米大統領時代の21年に創設された。豪州は30年代に米国から最大5隻の攻撃型原潜を購入し、40年代には共同開発した新型原潜を国産で調達する予定だった。

 広大な国土を誇る豪州にとっ…

共有
Exit mobile version