サムスンのロゴ=ロイター

 米政府は15日、韓国のサムスン電子に対して、最大64億ドル(約9800億円)の補助金を交付すると発表した。同社が米テキサス州に450億ドル(約6.9兆円)をかけ、半導体の生産拠点をつくるのを支援する。米政府は補助金によって半導体の世界大手を米国に誘致し、2030年までに先端半導体の世界シェアの2割を占めたい考えだ。

 サムスンは、大量のデータを処理できる「ロジック」半導体と、データの保存に使われる「メモリー」半導体で、ともに先端品をつくれる世界大手だ。

 米南部テキサス州で世界最先端となる回路線幅2ナノメートル(1ナノメートル=100万分の1ミリ)の半導体製造工場や研究開発施設などを建設しており、数年中に順次稼働させる。米政府からの補助金でこれらの設備投資の一部をまかなう。

 米政府の補助金支出は、22…

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