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米国立研究所内に建設される「EIC(電子・イオン衝突型加速器)」のイメージ。円周にそって加速させた高エネルギーの電子と陽子などを衝突させ、原子核内部の様子をさぐる=文部科学省の資料から

 米国の大型加速器研究施設のプロジェクトに、東京大や理化学研究所などの研究チームが参画する見通しになった。物質の成り立ちを知る原子核物理学の新発見のほか、量子コンピューターや核融合の実現にも貢献する可能性があるという。文部科学省の有識者会議が7月ごろまでに結論を出す見通しだ。

 新たな施設は、ニューヨーク州の米国立研究所に建設される「EIC(電子・イオン衝突型加速器)」。全周3.8キロの既存の円形加速器を改修し、2032年の稼働をめざす。

 日本のチームを率いる郡司卓・東京大准教授(原子核物理学)によると、加速した高エネルギーの電子を原子核などに衝突させる世界初の実験装置となる。衝突によって飛び出すπ中間子などの粒子を検出することで、陽子や原子核の詳しい構造や、質量が生じる仕組みを明らかにすることをめざす。

 成果は、核融合によるエネル…

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