Extreme heat at the Club World Cup: Players and fans voice concerns as temperatures soar
6月21日、サッカーのクラブ・ワールドカップ(W杯)の試合が行われた米オハイオ州シンシナティのTQLスタジアムでは、気温が華氏90度(摂氏32.2度)に届きそうだった。この試合を戦っていたドイツのチーム、ボルシア・ドルトムントはソーシャルメディアに次のようなメッセージをアップした。「焼けつくような日差しを避けるため、控えの選手たちは、前半戦をロッカールームで見ていた。前例のないことだが、この暑さだとまったく理にかなっている」
このメッセージには、いつもはピッチ脇のベンチにいる選手たちが、Tシャツと短パン姿で、飲み物の並んだテーブルを囲んでいる写真が添えられていた。
クラブW杯が開幕した最初の週から、すでに選手も監督も観客も、試合会場の暑さを心配していた。そしていまや、全米を襲う熱波がさらに気温を押し上げている。
「試合は明らかに気温の影響を受けていた」と語るのは、今年の欧州チャンピオンズリーグの王者パリ・サンジェルマン(フランス)のルイスエンリケ監督だ。パリ・サンジェルマンはロサンゼルス近郊パサデナで行われた初戦でアトレティコ・マドリード(スペイン)と対戦したが、キックオフは米西部時間の正午だった。試合後のインタビューで、ルイスエンリケ監督は「ヨーロッパで観戦するファンにとってはいい時間帯だが、チームは暑さに苦しんでいる」と語った。
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控え選手がピッチ脇でなくロッカールームで観戦するだけでなく、暖房付きテントの中で練習したり、実践での戦術を変えたり。今年のクラブW杯のみならず、来年も見据えての暑さ対策のようです。
6月の第4週、クラブW杯の…