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ローマで2025年4月19日、2回目の米イラン協議が開かれたオマーン大使館の入り口を警備する警官ら=ロイター
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 イランの核開発に関するトランプ米政権とイランの2回目の高官協議が、19日にローマで開かれた。本格的な交渉に入るための最初の焦点が、米国のイランに対する要求の前提だ。核開発計画の完全な解体か、ウラン濃縮などの活動の大幅な制限か。米政権内にも不一致があり、協議を左右する可能性がある。

 協議はローマのオマーン大使邸で行われ、12日にオマーンであった1回目の協議同様、米国はウィトコフ中東担当特使、イランはアラグチ外相が各代表団を率い、オマーン外相を介してやりとりしたとみられる。

 米国の目的は、イランに核兵器を持たせないことだ。ただ、政権からは一貫しないメッセージが出ている。

 ウィトコフ氏は14日、米FOXニュースで、ウラン濃縮について「3・67%を超える必要はない」「濃縮計画や、最終的には兵器化についての検証が重要になる」と語り、兵器製造につながらない水準ならウラン濃縮を許容し、監視に力を入れる考えを示唆した。3.67%は、2015年のイラン核合意で設けられた濃縮率の上限だ。

■米政権内に「核開発計画解体…

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