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ベルリンで2025年8月13日、欧州首脳らとの協議を終えたウクライナのゼレンスキー大統領=AP
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 欧州主要国や欧州連合(EU)の首脳らは17日、ウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ米大統領との18日のワシントンでの首脳会談に同席すると相次いで表明した。トランプ氏がロシアのプーチン大統領との直接会談後、ロシア寄りとも言える「和平」のあり方に言及したことなどから危機感を強め、結束してトランプ氏を引き寄せる狙いがあるとみられる。

 EUのフォンデアライエン欧州委員長は17日、「ゼレンスキー氏の要請を受け、ホワイトハウスでの会談に参加する」とSNSに投稿した。各国政府の発表や英BBCによると、日本時間17日午後9時までに、英仏独やイタリア、フィンランドの首脳、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長らが参加を表明している。ドイツ政府報道官は、15日の米ロ首脳会談についての情報交換を目的とし、ロシアによる将来の再侵攻を許さない「安全の保証」や対ロ制裁の圧力維持も議題に含まれるとしている。

 トランプ氏はプーチン氏との会談後、「単なる停戦合意ではなく、ただちに和平合意に向かうことが、ロシアとウクライナのひどい戦争を終わらせる最善の道だ」と自身のSNSに投稿した。これは、従来求めていた即時停戦ではなく、領土などの重要な問題も含む包括的な和平合意を一気に目指すという、ロシア側の意向に沿う考えで、大きな方針転換とみられている。

トランプ氏、ウクライナ領土明け渡し提案か

 また、米紙ニューヨーク・タ…

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