パナソニックホールディングス(HD)は14日、米中西部・カンザス州で建設を進めていた電気自動車(EV)向け電池工場で量産を始めた、と発表した。一方、2026年度末としていたフル生産の時期の見通しは白紙に戻した。先行きの不透明感による事実上の先送りとみられる。
カンザス工場は22年に着工。約120万平方メートル(東京ドーム約26個分)の敷地で、最大で年産約32ギガワット時の円筒形リチウムイオン電池をつくる。年産約41ギガワット時の生産能力があるネバダ工場(17年から稼働)とともに北米最大級の工場だという。主要顧客の米テスラ以外にも、商用EVメーカーの米ハービンジャーなど複数の企業に電池を供給する。
一方、テスラは中国メーカー…