2025年2月2日、米カリフォルニア州ロサンゼルスで開催された第67回グラミー賞授賞式で、「カウボーイ・カーター」で最優秀アルバム賞を受賞したビヨンセさん(中央)=ロイター

 米音楽界の祭典、第67回グラミー賞の授賞式が2日夜(日本時間3日)にロサンゼルスで開かれ、人気歌手ビヨンセさんが最優秀アルバム賞を初受賞した。受賞した「カウボーイ・カーター」はカントリー音楽を大胆に取り入れ、話題を呼んだ作品。最優秀カントリー・アルバム賞にも輝いた。ビヨンセさんは同賞の受賞スピーチで「自分の情熱を持てることをやり続けるよう、皆さんに勧めたい」と述べた。

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 他の主要部門では、最優秀楽曲賞と最優秀レコード賞は、2018年にピュリツァー賞を音楽部門で受賞したラッパーのケンドリック・ラマーさんの「Not Like Us」に。最優秀新人賞はシンガー・ソングライターのチャペル・ローンさんが受賞した。

 日本勢では、チェロ奏者のエル・マツモトさんが参加した作品「Triveni」が「最優秀ニューエイジ、アンビエント、チャント・アルバム賞」に選ばれた。同賞にノミネートされた故・坂本龍一さんの「Opus」は受賞を逃した。

 式では、ロサンゼルス近郊で発生した山火事の消火にあたった郡消防局の幹部らも登壇。「共に復興を成し遂げられると信じています」などとスピーチしたのち、ビヨンセさんに最優秀アルバム賞のトロフィーを渡した。また、司会者が、被災者支援のための募金活動への協力を視聴者に呼びかける場面もあった。

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