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6月1日、事件のあった米コロラド州ボールダーのショッピングモールの現場を調べる捜査員ら=AP

 米コロラド州ボールダーで1日、引火性の物質を使ったとみられる手製の装置が歩行者に向けて投げ込まれる事件があり、6人が負傷した。米CNNが伝えた。歩行者らはパレスチナ自治区ガザでとらわれているイスラエルの人質の支援を求めて集まっていた。米連邦捜査局(FBI)は記者会見で、拘束された容疑者が「パレスチナに自由を」と叫んでいたと説明した。

 CNNは、人通りの多いボールダー中心部のショッピングモールで、激しい黒煙が上がる事件直後の映像を伝えた。負傷者のうち1人は重傷だという。FBIは「対象を定めたテロ攻撃」だと認定。拘束されたモハメド・サブリ・ソリマン容疑者(45)の単独犯行とみられ、当局者はCNNに対し、容疑者が2005年に、米国に入国するビザの発給を拒否されたと語ったという。

 移民への強硬派として知られるトランプ政権のスティーブン・ミラー大統領次席補佐官はX(旧ツイッター)への投稿で「ボールダーのテロ攻撃は不法移民によるものだ」と主張。バイデン前政権下で観光ビザを得て、そのまま滞在したとの見方を示した。

 米国では5月21日夜、首都ワシントンのユダヤ博物館前で在米イスラエル大使館職員2人が銃撃され、殺害される事件が起きたばかりだった。

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