米国のルビオ国務長官とロシアのラブロフ外相が10日、訪問先のマレーシア・クアラルンプールで会談した。両氏の対面での会談は今年2月以来。ウクライナ侵攻の停戦実現に意欲を示すトランプ米大統領がロシア側への批判的な姿勢を強める中、ルビオ氏がラブロフ氏に厳しい態度を示したのかが注目される。
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両氏は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相らとの会合に出席するため現地を訪問した。ただ、ウクライナ側は同日、ロシアが約400機のドローン(無人機)とミサイルでキーウなどを攻撃し、2人が死亡したと発表しており、ウクライナに実質的な降伏を求めるロシア側の姿勢に変化はないとみられる。
トランプ氏はロシア寄りの姿勢を示してきたが、最近は譲歩の姿勢を示さないロシアへの批判のトーンを強め、8日にはロシアへの追加制裁について「真剣に検討している」と述べていた。