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ウクライナ東部ドネツク州ポクロウスク近郊で2025年8月5日、空を警戒し、ロシアの戦闘用ドローン(無人機)を探すウクライナ兵=ロイター

 米アラスカ州で15日に予定されている米ロ首脳会談を前に、ウクライナ領土の扱いに関する発言が各方面から相次いでいる。ロシアに有利な流れになることを欧州各国は警戒し、13日にはドイツ政府の主催で、トランプ米大統領と欧州の首脳らがオンライン会合を開く。

 「おそらく最初の2分間で取引が可能かどうかを正確に判断できる」

 トランプ氏は11日の記者会見でこう語り、ロシアのプーチン大統領との会談について「感触を探る」ものだとした。停戦合意になればロシアとウクライナ両国は「領土交換をすることになるだろう」とあらためて述べた。

 この「領土」の扱いについて、ウクライナ側の立場は明確だ。1991年の独立時の国境を変更することは、自国の憲法上も国際法上も決して認められないと訴え続けている。

 ゼレンスキー大統領はこれま…

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