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ベトナム・フンイエン省で2020年12月30日、衣料品工場で働く労働者=ロイター

 国営ベトナム通信(VNA)は2日夜、最高指導者のトー・ラム共産党書記長がトランプ米大統領と電話会談し、関税交渉で合意に達したと報じた。トランプ氏も同日、自身のSNS上で、ベトナムと貿易協定を結んだと表明。互いに関税の削減などを決めたとした。

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 米国が各国・地域と進めてきた関税交渉が一定の合意に至るのは、英国に続いて2例目。アジアでは初めてとなる。

 トランプ氏の投稿によると、米国は4月にベトナムにかけた46%の「相互関税」を、20%まで引き下げる。また、第三国からベトナムを経由して米国に出荷される製品には2倍の40%を課す。中国企業が、ベトナムを介して「迂回(うかい)輸出」するのを防ぐ趣旨とみられる。

 トランプ氏は一方で、ベトナ…

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