米上院軍事委員会のウィッカー委員長(共和党)が29日、台湾を訪問し、頼清徳(ライチントー)総統と面会した。9月3日に中国がロシアや北朝鮮の首脳を招いた軍事パレードを予定する中、ともに自由や民主主義といった価値を重視する立場にあるとして台湾と米議会の友好関係を強調した。
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頼氏との面会後に報道陣の取材に応じたウィッカー氏は、中国やロシア、北朝鮮、イランを名指しして「世界の人々の自由を脅かしている」と指摘。「自由と民主主義を体現する我々は第2次世界大戦以来最も危険な安全保障上の局面に直面している」と語り、米台協力の重要性を強調した。頼氏が台湾の防衛費について2030年までにGDP(域内総生産)比で5%とする目標を掲げたことについても評価する姿勢を示した。
今回、訪台したのはウィッカー氏とフィッシャー上院議員(同)。米上院軍事委員長の訪台はジョン・マケイン氏以来9年ぶり。対台湾窓口機関の米国在台協会(AIT)によるとウィッカー氏らは8月30日まで滞在し、台湾側と米台関係や地域の安全保障、貿易や投資について議論する。
中国外務省「強烈な不満」
中国外務省の郭嘉昆副報道局長は29日の定例会見で、「強烈な不満」を示し、米台間の公式の往来をやめるよう求めた。