中国軍は3日、海上での偶発的な衝突を避けるための米軍との実務者協議を上海で開いたと発表した。米中の国防当局の協議が明らかになったのは、1月にトランプ政権が発足してから初めてとみられる。両国は関税をめぐる対立を深める一方で、安全保障分野では対話を続けている。
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協議は2、3の両日開かれた。中国側は発表で、海空域の安全保障について「率直で建設的な意思疎通」を交わしたと評価した。一方で、米軍の航空機や艦船が中国近海で偵察や演習をすることは「誤解や誤った判断を招きやすい」として米国側を牽制(けんせい)した。
中国軍は今回の協議を開催中だった今月2日、台湾周辺で軍事演習を実施。米側は「無責任な威嚇」だと非難していた。
協議は2022年8月にペロシ下院議長が訪台した際、対抗措置として中国側が中止を発表していた。23年11月に米サンフランシスコで開かれた米中首脳会談で両国は再開を合意し、昨年は4月と11月に米ハワイと中国・青島でそれぞれ開催していた。