米中両国の閣僚級による貿易交渉が28日、スウェーデンのストックホルムで始まった。お互いに発動を一時停止している24%分の関税について、8月12日に迫る停止期限を延長するかどうかが主な焦点だ。米国が急速に態度を硬化させているロシアへの中国の関わりについても、議題になるとみられる。
協議には、米側からベッセント財務長官らが、中国側からは経済政策を統括する何立峰(ホーリーフォン)副首相らが参加している。ロイター通信によると、初日の協議はスウェーデンの首相府で行われた。交渉担当者らは記者団の取材に応じなかった。交渉は29日までの予定。
両国は今春、米国による対中関税措置をきっかけに、互いに100%を大きく超える高関税を掛け合った。5月の閣僚級交渉で、互いに115%ずつ関税を引き下げることで合意したが、このうち24%分は90日間の時限的な停止だった。
ベッセント氏は会合前、この…