パレスチナ自治区ガザ南部ラファで2025年6月5日、米国主導の「ガザ人道財団」(GHF)による配給物資の「余りもの」を探して、支援物資の箱の近くでかがむ女性=ロイター

 パレスチナ自治区ガザで支援物資の配給所を運営する米国主導の「ガザ人道財団(GHF)」をめぐり、英BBCは7日朝に配給所近くで起きたイスラエル軍による銃撃で6人が死亡したと伝えた。支援物資を求める人々への銃撃は相次いでおり、過去1週間で数十人が死亡したとみられるという。

 報道によると、イスラエル軍は接近してきた人たちへの「警告射撃」で発砲したと発表した。GHFはこの日の配給を予定していたが、「(イスラム組織ハマスが)脅迫し、罪のない人々の命を危険にさらした」ため、7日の活動ができなかったと説明した。ハマスはこれを否定しているという。

 イスラエルは国連による支援物資の搬入を制限しており、ガザでは飢餓が深刻な状態となっている。GHFは先月末から活動を始め、配給のたびに支援を求めて大勢が押し寄せている。国連は5日、支援に殺到する人々の混乱を避けるためにも、大規模な援助物資の搬入を許可するようイスラエルに改めて求めていた。

共有
Exit mobile version