米ホワイトハウスで2025年2月13日、保健福祉省(HHS)の長官就任の宣誓を行うロバート・ケネディ・ジュニア氏=ロイター

 米保健福祉省(HHS)は27日、食品医薬品局(FDA)や疾病対策センター(CDC)などの政府の保健機関を再編し、現在の4分の1程度の数の職員を解雇すると発表した。トランプ政権が政府効率化省(DOGE)のもとで進める歳出削減策の一環。トランプ氏の「MAGA(米国を再び偉大に)」に似せた「MAHA(米国を再び健康に)」を目指すための新機関もつくる。

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 HHSはCDCやFDA、国立衛生研究所(NIH)など13の保健機関を所管している。発表によると、現在計約8万2千人いる職員のうち、まず約1万人の職員を解雇。早期退職などを含めると最終的に約2万人が減り、削減数は全職員の4分の1程度になるという。削減により年間約18億ドル(2700億円)が浮くとしている。

 再編計画には、日本を含めた国内外の企業が米国での医薬品販売の許可を申請するFDA、感染症情報を国内外に発信するCDCも含まれる。ただ、HHSは、FDAの審査業務に影響はないとしており、CDCについても「(感染症対策の)中核的な使命に戻ることに重点を置く」としている。

■ケネディ氏肝いりの「MAH…

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