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米エヌビディアのイベント=2024年3月、米カリフォルニア州サンノゼ、五十嵐大介撮影

 米半導体大手エヌビディアが20日発表した2024年8~10月期決算は、売上高、純利益ともに過去最高となった。生成AI(人工知能)ブームでIT大手のデータセンター向けの巨額投資が続いており、エヌビディアの高性能半導体への追い風が続いている。

 売上高は前年同期比94%増の351億ドル(約5.4兆円)、純利益は約2.1倍の193億ドル(約3兆円)だった。

 米マイクロソフトや米グーグルなどのIT大手がAI分野の設備投資を急増させるなか、エヌビディアのAIデータセンター向けのGPU(画像処理装置)への強い需要が続いている。同社は次世代AI半導体「ブラックウェル」の出荷を今期(11月~25年1月期)始める予定で、さらなる需要の取り込みをねらう。

 ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は同日の電話会見で「ブラックウェルへの需要はとても強い。(AI向けの)新しい産業の創造は今後数年続く」とした。

 一方で、米政府による輸出規制が中国向けの製品には逆風となるなか、トランプ次期大統領は対中国でさらなる強硬姿勢を示している。フアン氏は「新しい政権が決めることを我々は支持する。いかなる規制も完全に順守し、できる限り顧客を支援する」と話した。(サンフランシスコ=五十嵐大介)

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