2025年5月9日、パレスチナ自治区ガザ南部のハンユニスで、食料を得ようと配給所に行ったが何も手に入らなかった女性(左端)とその家族=AP

 パレスチナ自治区ガザで人道支援物資の搬入が2カ月余りにわたって遮断されている問題で、米国は9日、NGOや非営利団体(NPO)などの参加を募って支援物資をガザに供給する計画を進めていることを明らかにした。しかし、イスラエル軍が配給拠点周辺の警備にあたるとしており、国連機関などから強い批判の声が上がっている。

 米国のハッカビー駐イスラエル大使がエルサレムで記者団に計画を説明した。人道支援はトランプ大統領も強く必要性を認識しているとしたうえで、ハッカビー氏は「食料などが十分に、しかも安全に届けられることに加え、(イスラム組織)ハマスが横取りしないようにすることが重要だ」と述べた。イスラエル軍の協力については「現地は戦闘地域であり、イスラエル軍が必要な治安確保をする」とした。

 AP通信は入手した支援計画…

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