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2025年3月11日、サウジアラビアのジッダで協議する米国とウクライナの高官ら=ロイター
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 ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、米国とウクライナの外相ら代表団による協議が11日、サウジアラビア西部ジッダで始まった。2月末の首脳会談決裂で大きくひびが入った両国関係を修復させ、米国の軍事支援や停戦をめぐる首脳間協議の再開につなげられるかが焦点となる。

 米側はルビオ国務長官、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)、ウィトコフ中東担当特使、ウクライナ側はイエルマーク大統領府長官、シビハ外相、ウメロウ国防相が参加する。米側は、2月にサウジの首都リヤドであったロシア側との高官協議と同じ顔ぶれとなった。

 ルビオ氏は10日、ジッダに向かう機内で記者団に「ウクライナ側の立場を理解し、どのような譲歩をする意思があるのか、大まかに把握する必要がある。(ロシアとウクライナの)双方が譲歩しなければこの戦争を終わらせることはできない」と語った。首脳会談の決裂で署名が見送られた、ウクライナの希少資源をめぐる協定は、今回の主要議題ではないという認識も示した。

 「この状況に軍事的な解決策はないと双方が理解することが重要だ。ロシアはウクライナ全土を征服できないし、ウクライナは合理的な期間内にロシアを2014年の状態(南部クリミア半島の占領前)まで押し戻すことは明らかに難しい」とも述べた。

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