市況

 17日のニューヨーク金融市場は、米国の個人消費の底堅さを示す経済指標の発表を受けて円安と株高が進んだ。株式市場ではダウ工業株平均が2日連続で史上最高値を更新。前日より161.35ドル(0.37%)高い4万3239.05ドルで取引を終えた。円相場は一時、1ドル=150円台まで下落し、約2カ月半ぶりの円安ドル高水準をつけた。

 米商務省が17日朝に発表した9月の小売り売上高(季節調整済み)は、前月より0.4%増で、市場予想の0.3%増を上回った。また、同時に発表された先週分の新規失業保険申請件数は前の週より1.9万件減った。前週より減るのは3週間ぶり。

 米国の個人消費と労働市場の底堅さを示す内容で、景気先行きへの期待から株式が買われた。米国の利下げペースが緩やかになるとの見方から、外国為替市場では高金利の継続が見込まれるドルを買い円を売る動きが広がった。(ニューヨーク=真海喬生)

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