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2025年5月9日、バチカンのシスティーナ礼拝堂内でのミサの後、退場する新教皇レオ14世(中央)。バチカンメディア提供=AP

 ローマ・カトリック教会の新教皇に選出されて一夜明けた9日午前、レオ14世はローマ教皇庁(バチカン)のシスティーナ礼拝堂で初めてのミサに臨んだ。秘密選挙「コンクラーベ」に参加した枢機卿らが見守るなか、握手を交わしながら入場した。

 説教の冒頭、初の米国出身者の教皇らしく、英語で「皆さんは私に、十字架を背負い、その使命を果たすよう託してくださった。一人ひとりが、共に歩んでくれることを私は信じている」と、枢機卿らに感謝を述べた。

 教皇は少し緊張した面持ちながら、流暢(りゅうちょう)なイタリア語で説教を行った。「信仰の欠如は人生の欠如だ」と説き、人間としての尊厳を守り多くの社会問題に立ち向かうためには、「フランシスコ教皇が何度も教えてくださったように、信仰が求められている」と強調した。

 11日正午には、サンピエトロ大聖堂のバルコニーから、集まった聴衆に祝福を送る予定だ。

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