米国務省は15日、ルビオ国務長官がロシアのラブロフ外相と電話協議したと発表した。ルビオ氏は、紅海を通る国際商船への攻撃を繰り返してきたイエメンの反政府武装組織フーシに対して米軍が大規模な軍事活動を行ったことを伝達したという。
ルビオ氏は協議で、フーシによる米軍や商船に対する攻撃は容認できないことを強調した。ロシアは、フーシを支援するイランと緊密な関係にある。
一方、ロシアによるウクライナ侵攻の停戦に向けた交渉については、「次の段階」を協議。米ロ両国の意思疎通の再構築を目指し、引き続き努力することで合意したという。
2人は2月18日にサウジアラビアのリヤドで会談。2022年2月にロシアがウクライナに全面侵攻を開始して以降、米ロ外相の対面での公式会談は初だった。
一方で、トランプ米大統領は15日、ロシア・ウクライナ担当だった米国のケロッグ特使を「ウクライナ担当特使」にしたと自身のSNSで発表した。ゼレンスキー大統領を含むウクライナへの対応に専念するという。ロイター通信は、ロシア側からケロッグ氏をロシアの担当から要請があり、トランプ氏が対応したと伝えている。