大型地中貫通爆弾バンカーバスター「GBU57」。米空軍提供=AP

 激化するイスラエルとイランの交戦の行方をめぐり、米国が開発した特殊爆弾「バンカーバスター」が注目を集めている。敵の攻撃に備え、地下深くにつくられたイランの核施設も破壊できるとされる。イスラエルの要請を受け、参戦するかどうかが注目されるトランプ米政権のカギを握る兵器とみられている。

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 イスラエルのネタニヤフ首相は、イランの核開発阻止を先制攻撃の理由に挙げている。これまでに中部ナタンズのウラン濃縮施設やイスファハンの核施設を攻撃してきたが、核開発計画に致命傷を与えるには核兵器級の90%に近い60%までのウラン濃縮を行っているとされる中部フォルドゥの地下施設を破壊する必要があるとみられている。

地中60メートルまで突き刺さる威力

 空爆で破壊できる唯一の爆弾とみられているのが、地中まで刺さってから爆発して、地下の構造物を破壊するバンカーバスターの最新型「GBU57」だ。

 米紙ニューヨーク・タイムズ…

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