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エルサレムで19日、会談したサリバン米大統領補佐官(左)とイスラエルのネタニヤフ首相=イスラエル首相府のX(旧ツイッター)から

 米ホワイトハウスは19日、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)がサウジアラビアとイスラエルを訪問したと発表した。米国は両国の関係正常化に向けた仲介に力を入れており、サウジのムハンマド皇太子との「建設的な」会談の成果をネタニヤフ首相らに伝えたという。

 発表によると、サリバン氏はまずサウジ東部ダンマームでムハンマド皇太子と会談し、「中東の融和に向けた包括的な展望」について話し合った。その後、19日にエルサレムでネタニヤフ首相やヘルツォグ大統領、ハネグビ国家安全保障顧問、デルメル戦略問題相らと会談した。サリバン氏はネタニヤフ氏に、この「展望」にイスラエルやパレスチナが加わる可能性を説明。イスラム組織ハマスを打倒する軍事作戦は、ガザの将来像に関する政治的な戦略と結びつけて考える必要があることも強調した。

 米国とサウジは、米国がサウジの防衛に深く関与することや、サウジの民生用の核開発への協力などと引き換えに、サウジがイスラエルとの関係を正常化させる三角取引を協議している。サウジ側はパレスチナ問題の解決も条件にしており、イスラエルに対パレスチナ強硬策の転換を求めてきた。米国とサウジはパレスチナの独立国家の樹立を支持しているが、イスラエルは反発しており、今回の協議での歩み寄りや進展は見通せない。

 サリバン氏はまた、避難民が…

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