第97回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の出場32校が24日に発表され、米子松蔭(鳥取県米子市)の出場が決まった。前身の米子商が1992年に出場して以来33年ぶり2回目。鳥取県勢の出場は第95回大会の鳥取城北(鳥取市)以来2年ぶり。
この日、1、2年の野球部員約30人と引退した3年生、保護者ら計約80人が同校体育館に集まり、スクリーンで選考委員会のライブ中継を見守った。別室で選出の発表を確認した塩塚尚人監督(32)と長崎成輝校長は握手を交わした後、グラウンドに集まった選手たちのもとへ。長崎校長は「甲子園では全力で爽やかなプレーを期待しています」と激励し、塩塚監督は「ここからまた気を引き締めてやっていけたらと思う」と語りかけた。
県大会2位で出場した昨秋の中国大会は粘り強い守りで準優勝に輝き、選抜大会出場を引き寄せた。甲子園は春1回、夏3回の出場経験があり、最高成績は夏の3回戦。惣郷峻吏(そうごうしゅんり)主将(2年)は「小さい頃から憧れていた舞台に立てて素直にうれしい。目標は日本一。どんな場面でも絶対に諦めず、自分たちの守り勝つ野球をやってきたい」と力を込めた。
中国大会の全4試合で先発登板した新里希夢(にいざとのあ)投手(1年)は「1球1球の精度を上げる練習や体づくりなど良い準備をして勝利に貢献したい」。塩塚監督は「新里、惣郷のバッテリーを中心にした守備から攻撃につなげる強みを磨き、しっかりバットを振って打撃力も上げたい」と話した。
選抜大会の組み合わせ抽選会は3月7日にあり、同18日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する。