パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで9日、イスラエルの攻撃で殺害された息子の手をとるパレスチナの女性=ロイター

 バイデン米政権は10日、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区での軍事作戦は、国際法に「矛盾すると評価するのが妥当だ」とする報告書を米議会に提出した。一方で、米国が提供した武器が国際法に違反する形で使われたとは断定できなかったとし、軍事支援は継続できると結論づけている。

 イスラエル軍によるガザ攻撃では、多数の民間人が犠牲になってきた。バイデン氏を支える民主党内では、イスラエルが人道状況の改善をはからなければ武器支援を制限すべきだという声が強まり、報告書の内容が注目されていた。

 報告書は「イスラエルが米国製の防衛品に大きく依存していることを考えれば、米国が提供した兵器が国際人道法の義務と矛盾する形で使われてきたと評価するのが妥当だ」としている。

 イスラエルは軍事作戦で民間…

共有
Exit mobile version