11月の米大統領選に向けて、バイデン大統領(81)の再選を不安視する声が止まらない。党内で強い影響力を持つペロシ元下院議長(84)は10日、バイデン氏の立候補を支持するか、明言を避けた。雪崩を打って撤退を求める流れではないものの、懸念の声はじわじわと増えている。
ペロシ氏はMSNBCの番組で「私たちは皆、バイデン氏に決断を促している。なぜなら時間がないのだから」と述べた。バイデン氏は撤退を否定しているが、まだそれを最終的な「決断」だとは受け止めず、今後に再検討の余地を残す発言だとして波紋を広げた。
この日は、ピーター・ウェルチ上院議員が「国のために、私はバイデン大統領に選挙戦からの撤退を求める」と米紙に寄稿。上院議員としては初めて公に撤退を求めたケースとなった。下院でもバイデン氏の撤退を求めた議員は2人増え、9人になった。
民主党議員は今週、非公開の…