2024年8月18日、米ペンシルベニア州で演説をする民主党のハリス副大統領=AP

 米大統領選に向け、民主党全国大会が19日にシカゴで開幕する。急きょ候補者となったハリス副大統領(59)が、大統領候補としての構想や米国社会の展望を示す重要な機会だ。政策面でバイデン大統領(81)の路線を継承しつつ、より「未来志向」のメッセージを打ち出すとみられている。

 党大会は22日まで4日間にわたり開かれる。ハリス氏は既にオンライン投票で党の候補に正式指名されているが、改めて、全国から党大会に集まった代議員の投票で儀式的に指名を受ける。バイデン氏のほかオバマ、クリントンの両元大統領、8年前に女性初の大統領を目指したヒラリー・クリントン元国務長官らも演説に駆けつける。

 最終日にはハリス氏の指名受諾演説がある。立候補から1カ月にも満たないハリス氏の政策や人物像は、有権者にとって未知数だ。ハリス氏が党大会の大舞台で、指導者としての自己像をどう定め、米国民に訴えかけるのか、注目が集まる。

「未来」や「自由」がキーワードに

 「党内外から、ハリス氏はま…

共有
Exit mobile version