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 米労働省が15日に発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で2.7%上昇した。事前の市場予想(2.6%)を上回り、2カ月続けてインフレ(物価高)が加速した。

 エネルギーと食品を除く「コア指数」は、2.9%増となった。

 トランプ政権による関税の引き上げによって、インフレの加速が懸念されているが、引き上げ前の「かけこみ輸入」で在庫が積み上がっており、これまで大幅な上昇は抑えられてきた。ただ、市場ではインフレが今後加速するとの見方も根強い。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は6月に開かれた米下院の公聴会で、「重要な影響は6、7、8月に表れると予想する」と述べた。「関税の引き上げは今年、物価を上昇させ、経済活動の重荷になりそうだ」とも話し、利下げするかどうか、状況を慎重に見定める考えだ。

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