米労働省が11日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で2.7%の上昇となった。事前の市場予想と一致し、伸びは2カ月連続で加速した。米国の物価高(インフレ)は落ち着いてきているが、トランプ次期大統領の政策がインフレを再燃させかねないとの指摘もあり、先行きは予断を許さない。
一時9%台だったCPI上昇率は、今年9月には2.4%まで下がった。ただ、10月は2.6%に上がり、11月も住居費の増加などで伸びが加速している状況だ。
米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する食品とエネルギーを除いた11月のCPIの「コア指数」は3.3%上昇だった。3カ月連続で同じ水準となり、インフレ鈍化の動きは足踏みが続いている。
FRBはこれまで2会合連続…