米国のウィトコフ中東担当特使は11日、ロシアのサンクトペテルブルクを訪問し、プーチン大統領と会談した。ロシア国営ノーボスチ通信が報じた。会談は4時間以上にわたって続いたといい、ウクライナ問題について協議を進めたという。
両氏の会談に先立ち、ペスコフ大統領報道官は11日、会談では「大きな進展は期待できない」と報道陣に述べた一方、プーチン氏とトランプ氏がウィトコフ氏の訪問に続き、再度の電話協議を実施する可能性について「理論的には可能だ」とも述べた。ウィトコフ氏は3月13日にもモスクワでプーチン氏と会談。その5日後、トランプ氏とプーチン氏が電話協議を実施し、エネルギー施設への攻撃停止で合意した経緯がある。
米ロは今月10日、トルコのイスタンブールで在外公館の業務をめぐる2度目の協議を実施。同日、アラブ首長国連邦で「囚人交換」を行うなど関係修復に向けた動きを強めている。ウィトコフ氏は11日、プーチン氏の側近であるロシアの政府系ファンド「ロシア直接投資基金」のドミトリエフ総裁とも会談したという。