米ホワイトハウスで2月3日、話をするスコット・ベッセント財務長官=ロイター

 ベッセント米財務長官は19日、今月26、27日に南アフリカで開かれる主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を欠席すると表明した。同会議は、世界経済の課題を先進国と主要新興国の間で話し合う枠組みで、主導的な立場の米財務長官の欠席は異例。米閣僚のG20会議の欠席はこれで2人目。

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 1月20日に発足した第2次トランプ政権の財務長官として、今回のG20会議はベッセント氏のお披露目になるはずだった。同氏は19日、X(旧ツイッター)に「ワシントンでの責務のため、G20には参加しない」と投稿した。代理として米財務省高官を派遣する考えを示した。G20会議にはウクライナに侵攻するロシアや、中国も参加する。

 欠席の背景には、トランプ大統領が南アフリカが白人を差別していると批判していることがある。援助を打ち切る大統領令にも署名した。ルビオ国務長官も南アフリカを「反米」と批判し、今週のG20外相会合の欠席を決めた。こうした流れから、ベッセント氏も参加を断念せざるを得なかったとみられる。

 一方でベッセント氏はXで、春にワシントンで予定される国際会議で、各国の代表と会うことに意欲を示した。

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