ニジェールの首都ニアメーで2024年4月13日、米軍の駐留に抗議する人たち=ロイター
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 米国防総省は19日、ニジェール国防省と、同国に駐留する米軍を9月15日までに撤退させることで合意したとする共同声明を発表した。ニジェールは米国にとって、サハラ砂漠南部のサヘル地域のイスラム過激派を監視する重要な拠点だったが、昨年7月のクーデター後、軍事政権は米軍撤退を求め、ロシアと接近していた。米国は対テロ戦略の見直しを迫られている。

 両国の国防当局の代表が15~19日に首都ニアメーで会合を開いた。すでに一部の要員や装備の撤退が始まっている。

 米国防総省によると、米国は12年にニジェールと軍事協力の協定を結んだ。約1千人の米軍関係者が駐留していたが、クーデターを受けて対テロ任務は停止し、ニアメーの部隊は北部アガデスの空軍基地に移動していた。

 米国や旧宗主国のフランスな…

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