中東イエメンの反政府武装組織フーシに対する攻撃を強めている米軍は17日、イエメン西部の港を空爆した。AP通信は18日、フーシ系列メディアの報道として、74人が死亡、負傷者が171人にのぼっていると伝えた。
APによると、空爆があったのはラスイサ港で、米中央軍はフーシの資金源として燃料の密輸に港が使われていることから攻撃したとしている。
米国は、フーシによる紅海での商船攻撃などを封じ込めるため、3月にフーシに対する攻撃を強化した。今回の死傷者数は、1回の攻撃によるものとしてはこれまでで最大規模とみられる。
ただAPは、米中央軍から作戦についての情報が十分に提供されていないことや、フーシが空爆現場に近づくことを厳しく規制していることから、被害規模を把握するのは難しいとしている。
