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2025年6月17日、米大統領専用機内で記者団の取材に応じるトランプ大統領=ロイター

 米国がイランへの武力行使に踏み切るかについて、「MAGA(米国を再び偉大に)」と呼ばれる熱烈なトランプ大統領の支持基盤から参戦への異論が相次いでいる。海外での紛争に関与し泥沼化することに否定的な声も強いが、共和党内には対イラン強硬派もおり、意見が分裂している。

「戦争にまた巻き込まれるのは…」と反対論

 「米国の利益にならない戦争に、また巻き込まれるのはごめんだ」。今週、右派を代表する元ニュース司会者のタッカー・カールソン氏は、出演したポッドキャスト番組で語った。

 番組のホストを務めた元大統領首席戦略官のスティーブ・バノン氏も「イラク戦争の二の舞いになる」と反対を訴えた。熱烈なトランプ支持者である2人が、軍事介入をしないよう「警告」を発したことは、大きな話題を呼んだ。

 さらにカールソン氏は17日、自身のユーチューブ番組でテッド・クルーズ上院議員(共和)との対談を公開。イラン脅威論を掲げるクルーズ氏との間で、ののしり合いに近い激論を交わし、党内の溝の深さを印象づけた。

 共和党内では、米軍が海外の…

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