米軍がアフガニスタンから撤退して8月30日で3年がたつ。欧米や日本が支援してきた政権を崩壊させたイスラム主義勢力タリバンは、女性の抑圧をさらに強め、人権状況を調査する国連の担当者の入国を認めないなど、強硬な姿勢を見せている。
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タリバン暫定政権は21日、女性が外出する際には顔や体を隠し、話すのを控えるようにとの命令を発表した。親族以外の男性との接触を減らすのが狙いとみられる。
暫定政権は2022年5月にも頭を覆うヒジャブの着用の義務化と全身を覆うブルカの推奨を打ち出しており、女性への規制や取り締まりをさらに進めたかたちだ。
現地に大使館を残し、タリバン側と協議を続けてきた日本大使館は24日、「アフガニスタンの女性と少女に対する制限が継続していることについて、改めて深い懸念を表明する」とSNSに投稿。「我々はアフガニスタンの将来のために、国際社会と連携しながら、アフガニスタンの女性と少女の教育、雇用、移動の自由を求める声に耳を傾けるよう、タリバン側に引き続き要請していく」とも記した。
タリバンやその支持者の中に…