東京都品川区は都内初の事業「子育て世帯へのお米支援プロジェクト」に申し込んだ児童・生徒への米の配布を5日から区内25カ所の児童センターで始めた。区によると、5日時点で当初の想定を大きく上回る1万430人、20トン分の申し込みがあったという。
プロジェクトは学校給食のない夏休み期間中に、子育て世帯の小中学生1人につき、区と提携している福井県坂井市産の米2キロを所得制限なしで提供するというもの。希望者は学校で貸与されているタブレット端末などから申請し、区内の児童センターで直接受け取る。当初、5千人、10トン分を用意していたという。
八潮児童センターを5日に視察した森沢恭子区長は、「想定より多くの申し込みをいただき、改めて食の支援の重要性を感じた。今回の申し込みの状況を分析して、次につなげていきたい」と話した。
米の配布は、生成AIを使って作った「ウェルビーイング補正予算案」の三つの事業の一つ。昨年8月に実施した全区民アンケートの自由記述欄の回答をAIで分析。分析結果をもとに予算をつけた。(野田枝里子)