日本穀物検定協会が2月28日に発表した2024年産米の食味ランキングで、東北からは青森県のはれわたりや秋田県のあきたこまちなど九つの産地品種が最高評価の「特A」に選ばれた。23年産米と比べると二つ増えたが、福島県は昨年に続き特Aがゼロだった。
全国143の産地品種が集まり、特Aは39。東北最多は山形県の4産地品種で、つや姫と雪若丸のそれぞれ2産地が選ばれた。宮城県のつや姫は2年ぶりに特Aに復帰、秋田県のあきたこまち(県南)とサキホコレは2年連続で特Aだった。
青森県のはれわたりは2年連続の特Aで、岩手県の銀河のしずく(県中)は7年連続。山形県の雪若丸(庄内)は昨年のAから特Aに戻った。
ランキングはブレンドしたコシヒカリの炊飯米を基準に実食して外観や味、香り、粘りなどの項目で決める。
青森県産の主力米「青天の霹靂(へきれき)」は、昨年特AからAになり、今年も特Aに復帰できなかった。宮下宗一郎知事は「乾燥や高温、それから玄米たんぱく質含有率が少し高かったのが原因では。今回の要因をしっかり分析して来年度の生産にいかしたい」と述べた。特Aのはれわたりについては「生産者の尽力が実った形になった」と喜んだ。
東北の特A品種と産地
青森 はれわたり
岩手 銀河のしずく(県中)
宮城 つや姫
秋田 あきたこまち(県南)
サキホコレ
山形 つや姫(村山、置賜)
雪若丸(庄内、置賜)