パレスチナ自治区ガザでの停戦交渉をめぐり、米国の仲介に非協力的な姿勢をみせるイスラエル政府内の強硬派に対して、米政府高官が9日の記者会見で「言語道断で馬鹿げている」と強い口調で非難した。
米政府の高官がイスラエルの閣僚を名指しで激しく批判することは、極めて珍しい。イランとの間でも緊張が高まるなか、早期に停戦交渉をまとめたい米国側の強いいら立ちが露呈したかたちだ。
発端は、イスラエルの極右政党の党首で強硬派のスモトリッチ財務相が9日にX(旧ツイッター)に投稿した内容だ。米国などが8日に提案した停戦交渉の再開について、イスラエルに「降伏」を押しつけるものだと真っ向から批判し、イスラム組織ハマスとの交渉を拒む考えを示した。
ホワイトハウスのカービー広…