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2019年5月1日、米ホワイトハウスの外で取材に応じるボルトン大統領補佐官(当時)=AP

 米連邦捜査局(FBI)は22日、第1次トランプ政権で大統領補佐官を務めたジョン・ボルトン氏の自宅に捜索に入った。近年はボルトン氏はトランプ大統領への批判的な立場に転じ、政治的に対立していた。

 米メディアによると、FBIは22日午前7時ごろ、首都ワシントン郊外にあるメリーランド州のボルトン氏の自宅に捜索に入った。捜索は約7時間に及び、ワシントンにあるボルトン氏の事務所にも入った。ボルトン氏自身は身柄を拘束されておらず、捜索終了後に自宅に戻ったという。

 捜索の根拠となった罪名などは明らかになっていないが、機密文書の取り扱いに関連するものだと報じられている。米紙ニューヨーク・タイムズは「米中央情報局(CIA)が海外で収集したインテリジェンスにかかわる捜索令状だった」との関係者の話を伝えている。

 FBIのパテル長官は同日午前7時すぎに、X(旧ツイッター)に「法の上に立つ者はいない。FBIの捜査官は任務にあたっている」と投稿したが、ボルトン氏に対する捜索に具体的には触れなかった。

 またトランプ氏は報道陣からの取材に対し、捜索の事実はニュースを見て知ったと答えた。個別の捜査には「意図的に関与しないようにしている」とも述べつつ、「私はジョン・ボルトンのファンではない。嫌なヤツだと思っていた」とも語った。

■ボルトン氏、近年はトランプ…

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