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尾花沢すいか=2025年7月15日、山形県大石田町、斎藤徹撮影
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 果物王国・山形の夏を代表する味覚「尾花沢(おばなざわ)すいか」の出荷が15日、本格的に始まった。丸々とした果実がトラックいっぱいに積まれ、首都圏など全国各地へ出荷されていった。

 「尾花沢すいか」は、山形県北東部の尾花沢市や村山市、大石田町の尾花沢盆地で収穫されるスイカの総称。昼夜の寒暖差が大きいため、糖度の高い実の詰まったスイカができる。山形のスイカの収穫量は全国3位だが、7~8月に限ると全国1位という。

 JAみちのく村山の西部すいか選果施設(大石田町)には朝から、農家が収穫したてのスイカを搬入。標準のもので1玉7~9キロの果実を次々とベルトコンベヤーに載せ、箱詰めしていった。

 出発式で大山功・すいか生産部会長は「4月の気候が不安定で生育が心配されたが、5~6月の高温で持ち直した。熟期は雨が少なく灌水(かんすい)に苦労したものの、その分糖度はここ数年で抜群の、どこに出しても自慢できる甘さに育った。たくさんの方に味わってほしい」と話した。

 会場では、地元の保育園児たちも三角に切ったスイカを試食。「甘くておいしい!」「もっと食べたーい」と、シャリシャリとした食感を味わった。

 尾花沢すいかの収穫作業は8月下旬まで続く。このJAでは95万ケース、販売額34億5千万円をめざしている。

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