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ベネチア国際映画祭に参加した(左から)岡田将生さん、細田守監督、芦田愛菜さん=ロイター
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 細田守監督の長編アニメ最新作「果てしなきスカーレット」が、第82回ベネチア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門で4日夜(日本時間5日未明)に公式上映された。メイン会場「サラ・グランデ」を埋めた約1千人の観客は、世界初上映に立ち会った細田監督、声の出演者である芦田愛菜さん、岡田将生さんに大きな拍手を送り、スタンディング・オベーションは8分に及んだ。細田監督は立ち上がり、芦田さん、岡田さんらと握手。胸に手を当て観客に何度もお辞儀し、「ありがとうございました!」と声を張り上げた。

 シェークスピアの「ハムレット」を下敷きにしたファンタジー。父アムレット王を殺した叔父クローディアスへの復讐(ふくしゅう)に失敗した王女スカーレット(声・芦田さん)が「死者の国」で目覚め、現代日本からやって来た看護師・聖(ひじり、声・岡田さん)と出会って苦難の旅と戦いを共にする。巨大な竜や大地を埋め尽くす兵らが交錯する戦闘場面が見どころだ。

 公式上映に先立ち記者会見が開かれ、細田監督は「まず復讐劇を描きたいと考えました。世界中の人が大好きだから。でも単なる復讐劇ではなく〝赦(ゆる)し〟という要素を入れて、これまでにない映画を作ろうと思いました」と話した。

 役作りについて問われた芦田…

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