7月14日付朝日歌壇・朝日俳壇面のコラム「うたをよむ」をお届けします。筆者は歌人の平出奔さん。短歌結社「なんたる星」の創設10周年を機に、メンバーの作品の魅力に迫ります。
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うたをよむ 平出奔
細胞がすべて替わったその日にははじめましてと言って会おうよ
スコヲプ
十年。十年もあると人は変わって、やってたことをやめたり会ってた人に会わなくなったりする。
今年、「なんたる星」という短歌結社が創設十周年を迎えた。ふつう、短歌結社というと選者がいて紙の結社誌を出しているものだが、そのどちらにも該当はしない。とはいえ本人らが結社と名乗っているので結社だ。「結社誌」は定期的にWeb上にデータでのみ公開されているのだが、先日、十周年記念ということで『わっしょい号』という紙の本が出た。
天国で死んだら虹に化けて出…