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飯南の宮岡翼投手=2025年7月21日午後4時49分、松江市営、堀田浩一撮影

(21日、第107回全国高校野球選手権島根大会準々決勝 松江南7―6飯南)

 1点ビハインドの八回、2死満塁のピンチ。飯南のマウンドに、エース右腕・宮岡翼投手(3年)が上がった。「いつでも出られるように」と、四回からブルペンで調整していた。

 地面をはうような球を繰り出すアンダースロー。相手打者をリズム良く2ストライクに追い込み、最後は外角低めの直球で二ゴロに仕留めた。「最初から100%の力で投げたのがよかった」

 身長172センチ、体重60キロ。もともとは斜め上から腕を振り下ろすスリークオーターだったが、いろいろな投球フォームを試すうちに、アンダースローが一番、制球力が上がった。

 球速は速くないが、「打者の目線から遠い低めへの制球」が持ち味。この日は、直球、スライダー、シンカーを低めに集め、九回も無失点で切り抜けて味方の反撃を待った。

 昨年に続く準決勝進出は逃したが、「やれることはやった。悔いはないです」。

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